
防水工事・雨漏り修理
屋上やベランダ、工場などの床の防水工事を承ります。屋上やベランダに施された防水処理は、経年劣化します。特に風雨、紫外線にさらされる屋上の劣化には注意する必要があります。また、古い建物の屋上は、防水処理の工法が今の工法よりも劣っているものがあります。
雨漏り・水漏れを発見した場合、弊社にご相談ください。雨漏り・水漏れの状態を点検し、適切な補修、防水処理を行います。
雨漏り修理
雨漏りは単なる水の浸入にとどまらず、建物の内部構造に深刻な影響を及ぼす可能性があります。木材の腐食、鉄部の錆、断熱材の劣化など、目に見えない部分から少しずつダメージが広がっていきます。また、室内のカビの発生や空気環境の悪化により、健康被害につながる恐れもあります。雨漏りの初期対応こそが、建物の寿命を大きく左右します。ヌリショウでは、見た目だけを整えるのではなく、原因の根本を解決するための技術と知識で対応しております。
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雨漏り調査
雨漏りの原因は、屋根・外壁・サッシ周辺・ベランダ・屋上など多岐にわたります。一見して明らかな箇所からの浸入ではないケースも多く、適切な判断と経験が問われます。当社では、現場の構造や過去の施工履歴、建物の劣化状況を総合的に判断しながら、雨水の流れや滞留を読み解いて原因を突き止めます。調査には資格を有する専門スタッフが対応し、確実な診断をもとにした提案を行います。

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散水調査
散水調査は、雨天時と同じ状況を再現し、実際に水をかけることで雨水の浸入箇所を特定する調査方法です。屋根や外壁に散水を行い、内部にどのように水が伝わるかを詳細に観察します。特定が困難な場合には、数回に分けて部位ごとに散水を行うことで、より正確な原因把握が可能になります。経験豊富なスタッフが行うことで、推測に頼らず事実に基づいた確実な補修計画が立てられます。

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赤外線調査
赤外線調査は、赤外線カメラを用いて建物内部の温度差を可視化し、水の浸入によって変化した温度分布から漏水箇所を特定する先進的な手法です。目視では確認できない裏側の湿気や含水状態を読み取り、正確な診断が可能です。特に築年数が経過した建物や、過去に何度も補修を繰り返してきた物件においては、非常に有効な調査方法です。

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雨漏り補修工事
調査に基づいて特定した雨漏りの原因に対し、最適な補修方法と資材を選定し、再発のないよう丁寧に施工を行います。屋根材や外壁材、下地の状態によって適切な補修内容は異なるため、当社では個別に応じた施工プランをご提案します。防水材の選定から施工後の仕上げまで、細部に至るまで配慮を行い、長期間安心して暮らせる住まいの実現を目指します。

防水工事
建物の屋上やベランダ、バルコニー、屋根などにおいて、防水層の劣化は雨漏りの大きな原因となります。ひび割れや膨れ、剥がれといった症状は防水機能の低下を示すサインです。防水層が適切に機能していなければ、構造材への水の浸入を許し、結果的に建物の寿命を縮めることになります。ヌリショウでは、現地調査によって劣化状況を正確に把握し、建物の状況やご要望に応じた最適な工法を選定して施工いたします。
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ウレタン防水
ウレタン防水は、液状の防水材を塗り重ねることで、継ぎ目のない一体型の防水層を形成する工法です。柔軟性に優れており、建物の揺れや温度変化に追従しやすく、ひび割れに強いという特徴があります。また、複雑な形状の場所にも施工しやすく、下地に馴染みやすいため、幅広い部位に対応できます。施工後は美しい光沢のある仕上がりになり、定期的なトップコートの塗り替えによって長期間の防水性能を維持できます。

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アクリル塗膜防水
アクリル系防水材を使用した塗膜防水は、特に金属屋根や折板屋根への施工に適しており、鉄部との密着性にも優れています。常温で施工可能で、乾燥も比較的早く、工期を短縮できるのも魅力です。また、軽量で建物に負担をかけにくく、紫外線に強い性能を持つため、耐候性の面でも安心です。高反射タイプの製品を用いれば遮熱効果も期待できます。

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FRP防水
FRP(繊維強化プラスチック)防水は、ガラス繊維を含んだ樹脂を用いて形成される非常に高強度な防水層です。硬化後は非常に強靭で、摩耗や衝撃に強く、重歩行が求められるベランダやバルコニーなどに最適です。下地がしっかりしていれば新築・改修問わず施工可能で、施工後すぐに歩行が可能になる即効性も魅力です。

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塩ビシート防水
塩化ビニル樹脂でできた防水シートを用いた防水工法で、機械的に固定して施工するため、下地の状態に左右されにくく、安定した品質を確保できます。トップコートが不要で、施工後のメンテナンスも容易です。複雑な形状への対応は限定的ですが、広い屋上などには非常に効率的で、コストパフォーマンスにも優れています。

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アスファルト防水
アスファルトを高温で溶かし、ルーフィングシートと積層することで強力な防水層を形成する伝統的かつ信頼性の高い工法です。耐水性・耐久性・遮音性に優れており、官公庁や大規模施設の屋上防水にも採用されることが多く、長期にわたり建物を守り続ける力があります。工期は比較的長く、施工には専門的な技術が必要ですが、抜群の防水性能を誇ります。

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改質アスファルト防水
アスファルトに合成樹脂や合成ゴムを添加した改質アスファルトシートを使用し、トーチバーナーなどで加熱・密着させて施工します。通常のアスファルト防水よりも柔軟性や耐候性が高く、温度変化の大きい場所にも対応できます。塗膜防水と異なり、施工ムラが出にくく、均一な厚みのある防水層を確保できるのが強みです。

鉄筋コンクリート造 建築物の注意点
鉄筋コンクリート製の建物の屋上には、モルタルを施工し目地を切っているものがあります。モルタルはアルカリ性で時間と伴に空気や水と反応して中性化が進み劣化していきます。劣化したモルタルはボロボロと剥がれ浸水し、内部構造にまで損傷をあたえます。一度中性化してしまうと、強度を維持する事は困難な状況になり補修には大規模な工事が必要になります。
ゆえに鉄筋コンクリート造の建物は特に入念なチェックが必要とされます。中性化防止の塗料を塗る、屋上や外壁の防水状態を見る等の診断とメンテナンスは欠かせないものです。
RC造建築物の屋上

モルタルが中性化しボロボロと崩れ落ちる状態です。シーリング材の劣化も激しく、モルタル下の防水処理の損傷により浸水しています。
防水塗料の劣化

経年劣化により防水塗料が剥がれ落ちています。早急に点検と防水塗料の施工が必要な状態です。
屋上の換気塔

屋上に構造物がある場合、周辺の防水処理の状態を確認することが重要です。構造物周辺の防水処理は劣化が進みやすいので浸水の原因になります。
防水塗料の塗布

モルタルが中性化しボロボロと崩れ落ちる状態です。シーリング材の劣化も激しく、モルタル下の防水処理の損傷により浸水しています。
目地・シーリングの点検および修理の事例
ベランダやバルコニーの防水処理には、防水シートと防水塗料が使用されます。ベランダやバルコニーの床がグレーっぽい色をしていることが多いと思いますが、防水塗料の色です。ベランダやバルコニーの掃除を怠るとたまったゴミや水などが腐敗し、防水塗料を劣化させる原因なります。勾配が小さく水はけの悪いベランダ、バルコニーは特に注意が必要です。
防水塗料の劣化が進みひび割れなどが生じると、その下の防水シートとの間に水、ゴミが入り込み浮きや膨れが発生します。こうなってしまうと、防水シートの下処理や構造物自体の点検・修繕が必要になります。常日頃からの掃除、目視での点検はとても重要です。
排水溝からの水漏れ

排水溝にゴミが貯まるとベランダの水はけが悪くなり、防水処理の劣化が進みます。
コンクリート製のベランダの場合、冬の期間、貯まった水が凍結と融解を繰り返しひび割れを起こすこともあります。
鉄製ベランダの腐食

防錆剤もしくは塗装が落ちてしまい鉄製のベランダが腐食し、穴が空いています。
ここまで腐食が進むとベランダ自体が倒壊する恐れがあります。腐食が進行しやすい鉄製のベランダは、特にメンテナンスに気をつける必要があります。
施工に用いる防水シート

屋上に構造物がある場合、周辺の防水処理の状態を確認することが重要です。構造物周辺の防水処理は劣化が進みやすいので浸水の原因になります。
防止工事の表面処理

表面処理を行うことで、防水の下処理や防水シートを保護します。表面処理を行う塗料にも種類があり、お客様のニーズに合わせて選択施工します。
雨漏りに気づいたら直ぐにお電話を!
雨漏りと言うと屋根からの浸水をイメージしますが、実はベランダやバルコニーからの浸水も多く見受けられます。真上が屋根で天井に浸水痕があったら屋根からの雨漏りですが、1階部分で浸水痕が見つかった場合は、ベランダやバルコニーからの浸水の可能性を疑います。
雨漏りを放っておくと、建物を支えている大事な柱や梁、骨組みなどが錆びたり腐食させたりするので早急な補修が必要です。雨漏りに気づいた段階で直ぐに雨漏り修理を行えば、構造物への損傷が殆どなく防水工事だけで済む場合もあります。建物の構造物が痛むと状況によっては、柱や梁のすげ替え、断熱材、壁、天井の張り替えが必要になり、予想外の費用がかかってしまいます。
雨漏りに気づいたら、まずは弊社にご連絡ください。
珪藻土の壁に水染み

壁の色によっては気づきにくい水染みです。上層階に給排水設備が無い場合、屋根、外壁、ベランダ、窓枠などから雨漏りしている可能性があります。
壁紙のはがれ

雨漏りによる壁紙のはがれで、天井や梁、断熱材が腐食している恐れもあります。部屋の隅だけで無く、中央付近天井に異常が見られたら、雨漏りの可能性が大きいです。
シーリング材の劣化

屋根の笠木のシーリングが劣化し、雨漏りの原因となる恐れがあります。角の部分は痛みやすいので定期的な点検、補修が必要です。
屋根の定期点検

屋根は雨漏りしていなくともメンテナンスが必要な場合があります。梅雨の前や積雪のある地域では冬の前に点検することをおすすめします。